
筋肉のコリじゃなく、呼吸の詰まりだった話 〜整体師が見た“本当の原因”〜
- 整骨院 天真堂
- 5月27日
- 読了時間: 3分
どうも、天真堂です。
「肩こりがひどくて…毎日マッサージしてるのに全然ラクにならなくて」
そんな患者さん、実はめちゃくちゃ多いです。
でもね、筋肉ばかりを責める前に見てほしいのが──呼吸の詰まり。
今日は整体師+オステオパシーの視点から、
【コリの正体が“呼吸”だったケース】をストーリー仕立てでご紹介します。
■ そのコリ、ほぐしてもスッキリしない理由
患者さん(40代・女性):
「肩がパンパンで…寝ても全然スッキリしないんですよ。整体も行ったけど、また戻る感じで…」
天真堂:
「肩の筋肉は、呼吸のクセと深く関係してるんですよ。
実際、呼吸を整えたらコリがスーッと抜けた方、たくさんいます」
肩こり=筋肉の緊張、とだけ思っていませんか?
でも実際は…
・姿勢のクセ(猫背/巻き肩)
・呼吸が浅い(胸式呼吸)
・交感神経がずっと優位(ストレス状態)
こういった“内側の詰まり”が、外側のコリに現れていることも多いんです。
■ 呼吸が浅いと、肩がこる理由
呼吸が浅いと「息を吸うために肩で呼吸する」ようになります。
→ 首・肩・背中にある“呼吸補助筋”が過剰に働く
→ 休まらない&硬くなる
→ 結果、マッサージでは一時的にしかラクにならない
天真堂:
「オステオパシーでは“呼吸は筋肉と神経の鏡”と考えます。
呼吸が乱れている=体の深いところに緊張があるサインなんですよ」
■ どうやって“詰まり”に気づいたの?
患者さん:
「整体で肩を押されたとき、“痛い”より“苦しい”って感じたんです。これって…」
天真堂:
「その“苦しさ”がポイント。
筋肉じゃなく“胸郭”が動かなくなっていたんです。つまり、呼吸が詰まっていたんですね」
胸郭(肋骨+背骨+横隔膜)が固まると、呼吸が浅くなり、
その分のしわ寄せが肩や首にくる。
だから、いくら肩だけを押しても、根本は変わらないんです。
■ 呼吸を整えたら、コリもラクになった話
【アプローチ】
・肋骨の可動域を広げる“肋骨ゆらし”
・背骨を整える“猫背リセット”
・鼻から吸って、口から吐く“ふぅ〜呼吸”
→ セッション後、患者さんがポツリ。
患者さん:
「肩をほぐしてないのに、軽いです…あれ?呼吸がスーッと通る…」
天真堂:
「筋肉をゆるめるには、“内側から動かす”のが一番。
その入口が“呼吸”なんですよ」
■ 整えるなら、まず“息の通り道”から
呼吸を整えるって、ただのリラクゼーションじゃない。
・筋肉がやわらぐ
・自律神経が整う
・血流や内臓の働きが良くなる
・体の“緊張パターン”がリセットされる
つまり、「呼吸を整える=体全体の調和を取り戻す」こと。
【まとめ】
・慢性的な肩こりの正体は、“呼吸の詰まり”かもしれない
・肩で呼吸していると、首・肩がずっと緊張状態に
・オステオパシーでは「呼吸=構造と神経の調和」
・胸郭・肋骨・背骨をゆるめると、呼吸が深まり、筋肉もゆるむ
・呼吸が変わると、“コリ”の感じ方まで変わってくる
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