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痩せたいなら“順番”を守ること|ダイエットが失敗する最大の理由

ども、天真堂です。

今日も治療記を書いていこうと思います。

ま、気長にみてください

■ 「体重が減らない=失敗」ではない



ある日、患者さんが言いました。

「体重が全然減らないんですよ。やっぱり私、痩せにくい体質なのかなって…」


それに対して、天真堂ではこう答えました。


「体重が減らない=失敗ではありません。

むしろその前に“ちゃんと変わってきている部分”があるはずです。」





■ ダイエットにおける「変化の順番」



実際、身体が変わっていく時の順番は明確です。


  • 第一段階:体型(形が変わる)

  • 第二段階:体勢(重心・姿勢が変わる)

  • 第三段階:体重(数字が変わる)



この順番を間違えると、

「変化しているのに気づけない」

「成果が出ていないと感じてしまう」

といったメンタル的な失敗につながります。





■ なぜ体型が先に変わるのか?



体型の変化には以下の要素が含まれます。


  • 筋肉の過緊張の緩和(とくに抗重力筋群)

  • リンパ・静脈の流れの改善によるむくみの解消

  • 内臓の位置変化(内臓下垂の改善)による体幹ラインの修正

  • 腸内のガス排出による腹部スリム化



特に「呼吸」が改善されると、横隔膜と骨盤底筋の連動性が向上し、

腹腔内圧のコントロールがしやすくなり、姿勢や体幹の安定性にもつながります。





■ 次に「体勢(重心・姿勢)」が変わる



体型の変化にともなって、次に現れるのが体勢の変化です。


これはいわゆる“骨格ポジション”のリセットであり──


  • 肩甲帯の開放による上半身の軽さ

  • 骨盤帯の後傾→中間位への修正

  • 前重心・後重心の再配分



こういった変化により、**運動時の動線(モーターコントロール)**が変わり、

神経系の入力と出力のバランスが整ってくる段階です。


このタイミングで**活動エネルギーの質(効率)**が変わってきます。




■ 体重が落ちるのは一番最後



そして最後に変わるのが「体重」そのものです。

ここまでの体内調整が終わってから、ようやくエネルギーの再構築=脂肪燃焼が本格化します。


でもこの段階の前後に「停滞期」がきます。





■ 停滞期の正体=恒常性(ホメオスタシス)



身体には“変わりすぎること”を防ぐ仕組みがあります。

これが**ホメオスタシス(恒常性)**です。


  • 甲状腺・副腎系の調整

  • 筋収縮に必要な代謝酵素の一時的低下

  • 自律神経の一過性アンバランス

  • 脳内(視床下部)での摂食調整システムの感度上昇



これらが起こることで、一時的に「身体が頑張って変化を抑えようとする」状態になります。


体感としては:


  • だるさ

  • 眠気

  • 微熱感

  • 不安感

  • むくみの再発



などが出てくる人もいます。





■ 停滞期は「内臓の再配置」による牽引負荷の変化でもある



特に腹部では──


  • 腹膜の圧力変化

  • 横隔膜・腎臓・腹腔神経叢の牽引バランス

  • ゲロタ筋膜(腎臓周囲の支持膜)の張力変化



といった構造的変化も起こります。


これは、内臓脂肪が減ることで「内臓の重さ」と「支持構造の張力」に差が出て、

一時的に“牽引ストレス”の再調整が必要になるからです。


これが原因で「急に体調が悪くなったかも」と不安になる方も多いのですが、

これは通過儀礼のようなもの。時間が経てば必ず回復します。





■ まとめ:痩せる順番を守ることが最も効率的



体型 → 体勢 → 体重

この順番を守ること。

そして“停滞期”を知識で乗り越えること。


これが、リバウンドせずに体質ごと変えていくための鍵です。


天真堂では、こうした変化の背景にある身体構造・代謝のプロセスも丁寧に説明しながら、

施術と運動アドバイスを行なっています。


数字だけでなく、自分の身体の声と変化を感じ取ってください。

それが「使える身体」「燃える身体」への第一歩です。


 
 
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