痩せたいなら“順番”を守ること|ダイエットが失敗する最大の理由
- 整骨院 天真堂
- 6月17日
- 読了時間: 3分
ども、天真堂です。
今日も治療記を書いていこうと思います。
ま、気長にみてください
■ 「体重が減らない=失敗」ではない
ある日、患者さんが言いました。
「体重が全然減らないんですよ。やっぱり私、痩せにくい体質なのかなって…」
それに対して、天真堂ではこう答えました。
「体重が減らない=失敗ではありません。
むしろその前に“ちゃんと変わってきている部分”があるはずです。」
■ ダイエットにおける「変化の順番」
実際、身体が変わっていく時の順番は明確です。
第一段階:体型(形が変わる)
第二段階:体勢(重心・姿勢が変わる)
第三段階:体重(数字が変わる)
この順番を間違えると、
「変化しているのに気づけない」
「成果が出ていないと感じてしまう」
といったメンタル的な失敗につながります。
■ なぜ体型が先に変わるのか?
体型の変化には以下の要素が含まれます。
筋肉の過緊張の緩和(とくに抗重力筋群)
リンパ・静脈の流れの改善によるむくみの解消
内臓の位置変化(内臓下垂の改善)による体幹ラインの修正
腸内のガス排出による腹部スリム化
特に「呼吸」が改善されると、横隔膜と骨盤底筋の連動性が向上し、
腹腔内圧のコントロールがしやすくなり、姿勢や体幹の安定性にもつながります。
■ 次に「体勢(重心・姿勢)」が変わる
体型の変化にともなって、次に現れるのが体勢の変化です。
これはいわゆる“骨格ポジション”のリセットであり──
肩甲帯の開放による上半身の軽さ
骨盤帯の後傾→中間位への修正
前重心・後重心の再配分
こういった変化により、**運動時の動線(モーターコントロール)**が変わり、
神経系の入力と出力のバランスが整ってくる段階です。
このタイミングで**活動エネルギーの質(効率)**が変わってきます。
■ 体重が落ちるのは一番最後
そして最後に変わるのが「体重」そのものです。
ここまでの体内調整が終わってから、ようやくエネルギーの再構築=脂肪燃焼が本格化します。
でもこの段階の前後に「停滞期」がきます。
■ 停滞期の正体=恒常性(ホメオスタシス)
身体には“変わりすぎること”を防ぐ仕組みがあります。
これが**ホメオスタシス(恒常性)**です。
甲状腺・副腎系の調整
筋収縮に必要な代謝酵素の一時的低下
自律神経の一過性アンバランス
脳内(視床下部)での摂食調整システムの感度上昇
これらが起こることで、一時的に「身体が頑張って変化を抑えようとする」状態になります。
体感としては:
だるさ
眠気
微熱感
不安感
むくみの再発
などが出てくる人もいます。
■ 停滞期は「内臓の再配置」による牽引負荷の変化でもある
特に腹部では──
腹膜の圧力変化
横隔膜・腎臓・腹腔神経叢の牽引バランス
ゲロタ筋膜(腎臓周囲の支持膜)の張力変化
といった構造的変化も起こります。
これは、内臓脂肪が減ることで「内臓の重さ」と「支持構造の張力」に差が出て、
一時的に“牽引ストレス”の再調整が必要になるからです。
これが原因で「急に体調が悪くなったかも」と不安になる方も多いのですが、
これは通過儀礼のようなもの。時間が経てば必ず回復します。
■ まとめ:痩せる順番を守ることが最も効率的
体型 → 体勢 → 体重
この順番を守ること。
そして“停滞期”を知識で乗り越えること。
これが、リバウンドせずに体質ごと変えていくための鍵です。
天真堂では、こうした変化の背景にある身体構造・代謝のプロセスも丁寧に説明しながら、
施術と運動アドバイスを行なっています。
数字だけでなく、自分の身体の声と変化を感じ取ってください。
それが「使える身体」「燃える身体」への第一歩です。