「寝ても疲れが取れない人へ」 〜整体師が教える“眠れる呼吸”の作り方〜
- 整骨院 天真堂
- 6月4日
- 読了時間: 3分
どうも、天真堂です。
「ちゃんと寝てるのに疲れが取れない」
「眠りが浅くて夜中に目が覚める」
「朝から体が重くて、スッキリしない…」
こんな悩みを抱える人、ほんとに多いです。
その原因、もしかすると──呼吸が浅くなっているせいかもしれません。
■ 睡眠の質を左右する“呼吸の深さ”
患者さん(50代・女性):
「7時間くらい寝てるのに、朝スッキリ起きれなくて…年齢のせいですかね?」
天真堂:
「年齢よりも、“眠ってる間の呼吸の質”に問題があるかもしれませんよ」
睡眠中の呼吸は、ただの“酸素補給”ではありません。
脳や身体を回復させるための、自律神経バランスと深い眠りのスイッチなんです。
呼吸が浅い=副交感神経が優位にならない=熟睡できない。
特に、スマホ・ストレス・姿勢不良があると、
横隔膜の動きが制限されて、眠っても交感神経がブレーキをかけ続けてしまいます。
■ オステオパシーで見る“呼吸と睡眠の回復軸”
オステオパシーでは、睡眠の質の低下を
横隔膜の緊張
頸椎の可動性低下
胸郭(肋骨・胸椎)の硬さ
骨盤の歪み(仙骨と自律神経の関係)
といった“構造的な詰まり”と関連づけて見ていきます。
特にポイントは横隔膜のリズム=迷走神経の刺激。
迷走神経は副交感神経の大元で、深い呼吸によってやさしく刺激され、
「安心して眠れるモード」に身体を導いてくれます。
天真堂:
「横隔膜がちゃんと動いて、息が吐けているかどうか。
これが“眠りの質”を決めるスイッチなんです」
■ 寝る前に“息を通す”3ステップルーティン
【ステップ①】「鼻呼吸」に切り替える
・口呼吸は交感神経を刺激してしまう
・鼻で吸って、口を閉じてゆっくり吐く(息は長く細く)
→ 自律神経が“リラックスモード”に切り替わる!
【ステップ②】肋骨ゆらし+深呼吸
・仰向けになって両手で肋骨を軽く包むように触れる
・吸うときに肋骨が広がるよう意識して、吐くときに軽く押す
→ 胸郭の柔軟性UPで、横隔膜がスムーズに動く!
【ステップ③】お腹の底からゆっくり吐く
・みぞおちに手を当て、腹式呼吸×5回
・特に「吐く」時間を長めに(6〜8秒かけて)
→ 吐く動作は“副交感神経スイッチ”に直結!
患者さん:
「このルーティンをやるようになって、夜中に目が覚めなくなりました」
天真堂:
「身体は“息が通る”と、勝手に休めるんです。ぐっすり眠れるって、当たり前じゃないんですよ」
■ 「睡眠=治癒力の時間」を取り戻そう
眠っている間は、脳・内臓・筋肉が回復する“修復タイム”。
でも呼吸が浅いと、
血流が滞り
神経が緊張しっぱなしになり
修復スイッチが作動しません
つまり、「寝てるのに休めてない」状態になるんです。
整体やオステオパシーでは、
この“通り道=構造”を整えて、
呼吸が深まる環境を作ることを大事にしています。
【まとめ】
睡眠の質は“呼吸の深さ”と“自律神経の切り替え”で決まる
横隔膜が硬いと、リラックスが起こらず眠りが浅くなる
オステオパシーでは“呼吸が通る構造”を最優先
鼻呼吸・胸郭ストレッチ・腹式の“吐く呼吸”がカギ
「ちゃんと眠れる体」は、息の通り道が作ってくれる